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番組取材写真と取材ノート
《番組の第13話【ゴミ事情】取材から》
1997年頃からヨーロパのデンマークやドイツでは、ゴミは分別収集されるようになりました。
日本でも2000年に、「容器包装リサイクル法」が施行され、全国的に分別収集が進んできています。
生活する上で、人間とゴミとの関わりは、
切り離せない大きな問題を含んでいます。
今までは、ただ捨てるだけで済まされていたゴミ処理も、生活規模の拡大とともに、地球の環境の悪化を招き、さすがに今日では、無分別では立ち行かなくなっています。名古屋市も、比較的早くゴミの分別処理に取り組んでいます。
藤前干潟は、名古屋港に流入する庄内川、新川、日光川の河口部に広がる広大な干潟です。日本最大級の渡り鳥渡来地として国際的にも有名で、渡り鳥の大切な中継地となっています。
干潟にはエサとなるカニ類などの魚介類も豊富で、水鳥の多くがが飛来する、わずかに残された貴重な自然です。
以前、干潟の一部をごみ処分場とする計画が進められましたが 、国指定鳥獣保護区特別保護地区に指定され、市民運動と行政の最終判断により断念され、名古屋市のごみ減量推進の大きな契機となりました。
平成14年11月にはラムサール条約湿地として登録されるなど、湿地の保全と活用に向けて、藤前干潟について環境学習できる
施設などを利用した活動も積極的です。
藤前干潟の周辺は、巨大物流基地になっていて、藤前流通業務団地が形成され ています。倉庫なども多くあり、物流の大動脈の名四国道も横切り、頻繁に輸送関係のトラックが行き 交います。藤前の先には、名港トリト ンのひとつの「名港西大橋」も見えています。
名古屋市民はこの藤前干潟を守ることと引き換えに、大きな課題を突きつけられました。それはゴミ分別の細分化、総量削減です。ゴミの分別はとても手間のかかる作業ですが、名古屋市はゴミを11種類に分別し、リサイクルできるものを生かすことで、30%もゴミを削減することができました。
ゴミの分別によって、市民の意識も高まり、地球環境の保全を促し、日本一の干潟を守ることができました。名古屋市のこ の取り組みは、モデルケースとして、マスコミにも大きく取り上げられています。
名古屋市環境局の五条川工場を見学しました。ごみを燃やした熱を利用して発電したり、灰を溶かして細かい砂にする溶鉱炉などの設備を整え、公害を防ぐ最新の機械が稼働しています。
普段、目に触れない光景に触れ、手間と莫大な費用のかかる縁の下の力持ちの地道な作業に接すると、ごみ問題への意識は、
いやが上にも喚起されます。
計量され、搬入されたごみは、ここから「ごみピット」へ、落とされます。「ごみピット」に貯められたごみを、クレーンでつかみ上げ、焼却炉へ運びます。中央官制室では、
焼却を良くするようコントロールします。
ごみ焼却で発生する、熱、排ガス、焼却灰、煤塵(ばいじん)、汚水などは全て最新の設備で処理され、熱の有効利用、汚水の再利用、灰は資源化されています。
使えるものは使い、できるだけ資源化して
ごみを出さない工夫が、毎日の生活の中にも求められています。
Copyright (C) 2007 清水義範/ACS・やっとかめ探偵団製作委員会